エモいと叫べ!

皆様、新年あけましておめでとうございます!慶應義塾大学に入学し早9か月、もう今年度も終わり4月には11期が入ってくると考えると時の流れの早さには驚かされるものです。今年も、こえけん!アニメ声優研究会をよろしくお願いいたします。

 

申し遅れました、私10期の石黒と申します。「素晴らしい司会を~」等と少々重めのバトンを受け取った気がしますが、川村、君の活躍があったからいい三田祭が作れたんだぞ!と同期に恵まれたことを噛み締めるばかりのサークル生活を送っております。そんな感じで大事なブログバトンを受け取ったわけですが、よく考えてみたら書くことがない。そもそも僕は”オタクじゃない”ので、イベレポなんぞ書けないわけです。うーむ、どうしたものか。週末にプリキュアのライブに行くのですが、それはまた別の話。何か書くことはないかな、と考えてみた結果、今回は僕が次年度を通して頑張りたいと思っているこえけん!のとある活動について書かせていただこうと思います。

 

川村が書いてくれた通り、楠木ともりさんをお呼びした三田祭イベントでは司会を務めさせていただいたのですが、実は最近もう1つ、こえけん!の大きな活動に参加させていただいております。それが何かというと、ラジオの収録です。

 

「インカレ・アニメ情報局」という番組をご存知でしょうか?anicos.tokyoさん主催、ラジオNIKKEIさん制作でお送りしているオタク大学生がオタク談義をするだけのラジオです。毎月1回放送のこの番組は、慶應早稲田東京工業大学の3つの大学がローテーションで企画を持ち込んで番組を作っているのですが、こえけん!は、慶應大学の枠で出演させていただいており、3か月に1回、1時間オタクトークを発信する場を設けさせていただいているのです。

 

僕はこのラジオに「しぐ」という名前で出演させていただいているのですが、実を言うと僕は元々このラジオに出る予定はありませんでした。10月分の放送の際、人手が足りないから出てくれ!ということで急遽出させていただいたのですが…、僕はこのラジオ収録で大きな衝撃を受けることになります。自分が今までそれとなく聴いていたラジオの裏側がどうなっているか、収録がどのように進み実際にはどのように電波に乗るのか。一連の流れを通し、最初に感じたことは「ラジオって…面白い!」でした。収録に参加することで今まで見ることのなかった角度からラジオを知ることができ、何をどのように話せば面白くなるのかを真剣に考える機会をいただきました。

 

オタクの性質の一つに”布教”というものがあります。言わずもがな自分の好きなものを広める行為のことです。僕たちが出させていただいているラジオのコンセプトとしては「オタク大学生が普段しているようなゆるいサークル内の会話をそのままラジオにする」とのことらしいのですが、ラジオである以上作品の面白さや自分に与えた影響などを決められたテーマに沿ってリスナーさんに届けるという前提があります。オタクとしても自分の好きなコンテンツを47都道府県で聴くことができる公共の電波に乗せることができる絶好の”布教”チャンスなわけなのですが、ここでオタクのもう1つの性質である、好きなものについて語ると「エモ…」と鳴くことしか出来なくなってしまう、という性質が顔を出し始めます(注釈:エモ…のエモはEmotional のエモですね)。かくいう僕も初めての収録の時は消え入りそうな小さな声で「エモ…エモ…」と鳴くことしか出来なかった…わけではないですが、つまり何が言いたいかというと、自分の知る魅力を人に伝えるということが如何に難しいことかをこのラジオから学んだわけです。

 

人と面と向かって話すこととラジオに声を乗せて他人に発信すること、両者が全く別物であると文字にして記せばそんなのは当たり前だと言われそうですが、自らが中心となってそれに臨むとそこに具体的な乖離性を見出すのが困難になってきます。周りに普段から懇意にしているサークルの面々がいるからまだ良いものの、世の中にはパーソナリティ1人で進行していくラジオも往々にして存在しているわけで、番組丸々一つを一身に背負って作ると思うと正直僕にはその重みが計り知れません。複数人で話していても「エモ…」と鳴くことしか出来ないままラジオの収録に臨んでしまっていることを悔やみ、恥じるばかりです。

 

自分の中で納得できているかはさておき、いざ完成した番組の放送をリアルタイムで聞いてみると収録時に感じていた以上に自分たちの声が”ラジオ”になっており、驚かされました。余談にはなりますが、盛大に噛んだところも綺麗に修正されており、編集してくださる方の技量に感服するばかりです。リスナーとして聞いていても楽しめる内容ではあったと思いましたし上々かとも思いましたが、真剣に聞いているとやはり内容の薄さを感じずにはいられません。

 

オタク大学生が話すだけのラジオ、ということもあり求められている敷居がそこまで高いとは正直思いません。かといって妥協した内容で納得できるかと言われるとそんなことは全くなく、むしろ普段の生活ではありえないラジオにレギュラーで出させていただくという機会をもっと大事にしなければならないなと収録の度に思っています。日本全国へ「エモ…」と消え入りそうに鳴くのではなく、「俺の好きなコンテンツはこんなにもエモいんだッ!」と叫びオタクとしての布教活動を遂行しながらも、「オタク大学生が普段しているようなゆるいサークル内の会話をそのままラジオにする」というコンセプトを守る。まるで相反しているようで両立するのは難しいのは確かですが、両方を兼ね備えたラジオを作ることが出来れば聞いているリスナーさんにもっと楽しんでもらえるのではないかと思っています。内容もさながら、ラジオ自体の面白さを皆様に伝えていけるよう今後の収録に臨んでいきます、という宣誓を以て一連の締めとさせていただきます。

 

徒然なるままに書き連ねていたらあっという間に終盤まできてしまいました。ブログバトン、こんな感じで繋がったでしょうか?次はこのバトンを、10期を取りまとめているといっても過言ではない10期の”どん”である関根(誰だお前)に渡したいと思います。

 

また、次のラジオの収録と放送は2月に予定しています。今年度最後の収録で僕が参加するのは3回目です。次年度以降も放送は続きますが、今年度最後の放送で自分の声と「エモ」を日本全国へ自信をもって発信できるよう、まずは自分自身がオタクコンテンツを楽しみ、より深く魅力を知らなければなりません。オタク活動に際限はないのです。というわけでまずは…週末のプリキュアライブでブチ上がるぞ!!